認知症の初期症状やサイン、種類は?初期なら完治できる?

最近お父さんの物忘れがひどくなってきている気がするは・・・
もしかして認知症なのかな??仕事と育児があるからすごく不安・・・

物忘れだからと言って認知症とは限りません!
年齢的な、物忘れとかもあります!
今回は「認知症の初期症状やサイン、種類は?初期なら完治できる?」を一緒に見て行きましょう♪

目次

そもそも認知症とは何??

認知症は、脳の病気や障害によって脳の機能が徐々に衰える病気です。これは、脳の認知機能障害が進行し、日常生活に重大な支障をきたす状態を指します。病状は脳の神経細胞が損傷することで始まり、多くの場合、この病状は可逆的ではありません。認知症はその原因によって多くの異なるタイプに分類され、それぞれ異なる病理が関連しています。

加齢によるもの忘れとは異なる

認知症は単なる加齢によるもの忘れとは根本的に異なります。加齢によるもの忘れは、日常生活に大きな支障をきたすものではなく、一般的には名前が出てこない、約束を忘れる程度です。一方で、認知症は記憶そのものの喪失を伴い、約束をしたこと自体の記憶がなくなるなど、より深刻な影響を及ぼします。また、認知症は進行性であり、時間とともに脳の機能がさらに低下します。

認知症の初期症状とは?

認知症の初期症状とは?

認知症の初期症状はさまざまで、個人によって異なる場合がありますが、以下に記載している症状はよく見られる認知症での初期症状です↓↓

  1. 記憶障害
    • 特に新しい情報を覚えることに困難を感じることが多いです。たとえば、最近の出来事や会話を忘れることがあります。
  2. 判断力の低下
    • 普段の判断が難しくなり、金銭管理や日常の問題解決が困難になることがあります。
  3. 認知的スキルの低下
    • 思考や計画を行う能力が低下します。たとえば、レシピに従って料理をすることや、いつものルートでの運転が難しくなることがあります。
  4. 言語能力の変化
    • 言葉を見つけるのが難しくなったり、会話の流れを保つことが困難になることがあります。
  5. 時間や場所に対する認識の喪失
    • 日付、時間、季節、自分が今どこにいるのか、またどうやってそこに来たのかを混乱することがあります。
  6. 物の置き場を忘れること
    • 普段とは異なる場所に物を置いてしまったり、それをどうやってそこに置いたのか思い出せないことがあります。
  7. 社会的な引きこもり
    • 社交活動や趣味に対する興味が低下し、友人や家族との交流を避けるようになることがあります。
  8. 気分や性格の変化
    • 著しく気分が変わったり、すぐに怒ったり、混乱したりすることが多くなります。

以上が認知症の初期段階の代表事例です!(すべてではありませんが)これらの症状は、認知症の進行に伴い、通常は徐々に顕著になっていきます。
いくつか当てはまれば病院への受診をオススメ致します!

認知症のサイン

認知症のサイン


認知症のサインは多岐にわたりますが、ここではいくつかの一般的なサインをより詳細に説明します。これらのサインは早期に認知症を示唆する可能性があります。

記憶の問題

認知症における記憶の問題は、特に短期記憶の喪失に顕著です。患者は新しい情報を記憶することが困難であり、数分前の会話や日常の小さな出来事を繰り返し忘れることが一般的です。たとえば、食事の準備をしている最中に、すでに何をしたかを忘れてしまうことがあります。

計画や問題解決の困難

認知症を患う人々は、計画を立てたり問題を解決する際に困難を感じるようになります。日常生活での簡単な判断が難しくなり、例えば家計簿を管理することや新しいレシピに従って料理をすることが一層の労力を要するようになります。

日常的なタスクの実行が困難

認知症は、職場や家庭での通常の活動を困難にします。患者はよく知っているはずの運転ルートを忘れたり、日々の財務管理が適切に行えなくなったりします。このような変化は、日常生活における自立性の低下を意味します。

時間や場所への混乱

認知症患者はしばしば、現在の日時や自分がどこにいるのかが把握できなくなります。また、過去と現在の出来事を混同することもあり、これがさらなる混乱を引き起こすことがあります。

視覚と空間関係の問題

認知症は視覚的な認識にも影響を及ぼし、色や物体の距離を正確に識別することが難しくなります。これにより、運転や歩行時の障害物回避など、日常的な安全性が低下することがあります。

言語の使用における困難

言語能力の低下も認知症の一般的なサインです。会話中に適切な言葉を見つけられなかったり、言葉の意味を理解するのが難しくなったりします。これにより、コミュニケーションが断片的で意味不明瞭になることがあります。

判断力の低下

認知症による判断力の低下は、非論理的な行動や選択を引き起こすことがあります。例えば、寒い日に軽装で外出するなど、不適切な服装を選ぶことがあります。

社会的引きこもり

認知症患者はしばしば、社交活動から距離を置くようになります。これは、友人との交流を避ける、趣味や活動に興味を失うなど、以前楽しんでいた活動からの撤退を意味します。

気分や性格の変化

認知症は気分や性格にも大きな影響を与えます。感情の起伏が激しくなったり、うつ症状を示したり、不安や怒りが頻繁に現れるようになることがあります。これらの変化は、患者自身だけでなく、周囲の人々にも影響を及ぼします。

認知症の種類は主に4つ

認知症の種類は主に4つ

認知症が発症した原因によりいくつかの種類に分類されます。以下で、おもな4つの認知症(アルツハイマー型認知症・血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭葉変性症)について見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症の症状と治療法

アルツハイマー型認知症は、最も一般的な認知症の形態であり、脳内の特定のたんぱく質の異常蓄積が原因で起こります。この病態の中心には、アミロイドβタンパク質のプラークとタウタンパク質の線維が脳内に沈着し、これによって神経細胞が次第に損傷し、死滅していきます。これらのプロセスが脳の体積を減少させ、脳の萎縮を引き起こします。

症状の発現と進行

アルツハイマー型認知症の初期段階では、特に短期記憶の損失が顕著です。患者は新しい情報を記憶する能力が低下し、日常的な会話や出来事を忘れがちになります。病状が進むにつれて、時間の感覚が失われ、日付や現在の場所を認識することが難しくなります。また、日常生活に必要なスキル、例えば料理や買い物などの家事も困難になるため、日常生活の自立性が低下します。

現在の治療と管理

アルツハイマー型認知症に対する根本的な治療法はまだ存在しませんが、症状の進行を遅らせる治療オプションが存在します。これには、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬やNMDA受容体拮抗薬などが含まれ、これらは脳内の神経伝達物質のバランスを改善し、認知機能の低下を緩やかにすることを目指します。

早期発見の重要性

アルツハイマー型認知症の早期発見は極めて重要です。症状が軽度のうちに適切な介入が行われることで、病状の進行を遅らせることが可能となり、患者とその家族の生活の質を維持するのに役立ちます。早期診断には、記憶障害に対する注意深い観察、定期的な医療評価、および必要に応じて神経心理学的テストや画像診断が含まれます。

このように、アルツハイマー型認知症は複雑で進行性の病態であり、適切な管理とサポートが重要となります。治療は症状を緩和し、患者の自立をできるだけ長く維持することを目的としています。

血管性認知症型の症状と治療法

血管性認知症は、脳血管の障害によって発生する認知症の一種で、脳梗塞や脳出血が直接的な原因となります。これらの血管事故は脳細胞を破壊し、それにより脳の各部が正常に機能しなくなるため、認知機能に重大な障害が生じます。脳内の損傷は通常、複数の小さな梗塞や出血によって階段的に進行し、各事故の後に症状が急に悪化することが特徴です。

症状の多様性

血管性認知症の症状は、損傷の場所によって異なりますが、一般的には認知症の典型的な症状に加えて、特有の神経学的障害が見られます。これには以下のような症状が含まれます:

  • 歩行障害:脳の損傷部位によっては、バランスや歩行の調整が困難になることがあります。
  • 言語障害:言語の生成や理解が困難になる場合があり、これはしばしば話す能力の低下や会話の際の言葉選びに影響します。
  • 嚥下障害:食べ物や飲み物を飲み込むことが難しくなることがあり、これは食事時の窒息リスクを高めます。

予防と治療

血管性認知症の予防と治療には、基本的には心血管疾患の管理が重要となります。高血圧、糖尿病、高コレステロールなどのリスクファクターを適切に管理することで、脳梗塞や脳出血のリスクを低減できます。また、禁煙や健康的な食生活、定期的な運動も脳血管の健康を保ち、症状の進行を遅らせるのに役立ちます。

治療には、既存の血管障害を管理し、さらなる脳損傷を防ぐための薬物療法が含まれます。抗血小板薬や抗凝固薬が使用されることがあります。また、認知機能や日常生活の支援を目的としたリハビリテーションが推奨されることが多く、患者の機能的自立を支えるための介護サービスも重要な役割を果たします。

総合的なサポート

血管性認知症の患者は、医学的な治療だけでなく、心理的および社会的なサポートも必要です。認知症の進行を抑えるためには、患者本人だけでなく家族も含めた包括的なケアプランが効果的です。認知症の症状が進行するにつれて、日常生活の質を保ちながら、できるだけ自立した生活を送ることが目標となります。

レビー小体型認知症の症状と治療法

レビー小体型認知症は、脳内にレビー小体と呼ばれる異常たんぱく質の塊が形成されることによって引き起こされる認知症です。これらのレビー小体は、主に脳の皮質下と神経細胞内に存在し、神経機能の障害を引き起こします。レビー小体はアルファシヌクレインというたんぱく質から構成されており、その蓄積が神経細胞の機能障害や死滅を招きます。

主な症状とその影響

レビー小体型認知症は、特有の臨床症状群を示します。主な症状には以下のものが含まれます:

  • 嗅覚の低下: この症状は初期段階で見られ、食事の味が分かりにくくなるなど日常生活に影響を及ぼします。
  • REM睡眠行動障害: 睡眠中に本来抑制されるべき身体の動きが抑えられず、夢を行動で表現してしまうこと。これはしばしば睡眠中の事故につながります。
  • パーキンソン症状: 手足の震え、筋肉のこわばり、動作の遅さなど、パーキンソン病と類似の運動障害が見られます。
  • 幻視: 患者は存在しない人物や物体、動物などを見ることがあり、これらの幻視は非常にリアルであるため、混乱や不安を引き起こすことがあります。

治療と管理

現在、レビー小体型認知症の根本治療法は確立されていませんが、症状の管理と進行の遅延にはいくつかの治療オプションが存在します。薬物治療には、コリンエステラーゼ阻害薬が用いられることが多く、これにより認知機能の低下を緩やかにする効果が期待されます。また、パーキンソン症状に対してはレボドパなどのドパミン補充療法が効果的であることがあります。

重要な支援と介護

レビー小体型認知症の患者は、幻視や睡眠障害、パーキンソン症状により日常生活において特別な支援が必要です。家族やケアギバーは、患者の安全を確保し、適切な生活環境を提供することが求められます。また、症状に応じた行動戦略を用いることで、患者の混乱や不安を軽減し、生活の質を高めることが可能です。これには、環境の調整や、幻視に対する適切な対応、そして夜間の安全確保などが含まれます。

レビー小体型認知症の理解と適切なケアは、患者とその家族にとって非常に重要です。症状の管理と患者の尊厳の保持を目指し、適切な医療介入とサポートが不可欠です。

前頭側頭型認知症(FTD)認知症の症状と治療法

前頭側頭型認知症(FTD)は、主に脳の前頭葉と側頭葉の神経細胞が変性し、脱落することによって発症する進行性の認知症です。この病気は、これらの脳領域の機能障害から生じ、特に人格、行動、言語の変化が顕著に現れます。FTDは他の認知症と異なり、記憶障害が初期段階では目立たず、主に若年層で発症することが特徴です。

症状の特徴

FTDの症状は、患者が経験する脳の具体的な損傷の場所によって異なりますが、以下のような特徴があります:

  • 人格変化と行動障害: 患者は抑制の効かない行動や不適切な社会的行動を示すことがあります。また、判断力の低下、興味や動機の欠如、無関心などが見られ、これらは家族や友人にとって顕著な変化として認識されることが多いです。
  • 言語障害: 言語の使用に関する問題も一般的で、話す能力の低下や理解力の喪失が起こります。言語生成が困難になるか、意味不明な言葉を使うようになることがあります。
  • 運動機能の障害: 一部のFTD患者は、パーキンソン病に似た運動障害を経験することがあり、身体の硬直や動作の鈍さが見られることがあります。

診断と治療

FTDの診断は、典型的な臨床症状に基づいて行われ、画像診断技術(MRIやPETスキャン)を用いて前頭葉や側頭葉の萎縮を確認することが一般的です。治療には現在、根本的な治療法が存在しないため、主に症状の管理に焦点を当てたアプローチが採られます。これには、抗うつ薬や抗精神病薬の使用、行動療法、および家族支援プログラムが含まれます。

生活の質の維持と家族のサポート

FTDの進行を緩和し、患者の生活の質を維持するためには、適切な日常生活の支援が必要です。また、家族やケアギバーへの教育と支援も非常に重要であり、彼らが患者とのコミュニケーションや日常生活の課題に対処できるようにするためのリソースが提供されるべきです。病気の進行に伴い、環境の調整や安全対策の強化が必要になる場合もあります。

まとめ

認知症は、脳の病気や障害が原因で、脳の機能が徐々に低下する病気の総称です。主要なタイプにはアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、および前頭側頭型認知症が含まれます。それぞれのタイプは特有の原因と症状があり、適切な治療と対応が求められます。

認知症のまとめ

アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβタンパク質のプラークとタウタンパク質の線維の蓄積が原因で、脳が徐々に萎縮します。記憶喪失が主な初期症状であり、症状の進行に伴い、日常生活の自立性が低下します。根本的な治療法はないものの、症状の進行を遅らせる治療が存在します。

血管性認知症
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血による脳細胞の破壊が原因で発生します。このタイプの認知症は、歩行障害、言語障害、嚥下障害などの神経学的症状を伴うことがあります。リスク管理として高血圧や高コレステロールの適切な管理が重要です。

レビー小体型認知症
レビー小体型認知症は、脳内にレビー小体というたんぱく質の塊が形成されることで神経障害を引き起こします。嗅覚の低下、REM睡眠行動障害、パーキンソン症状、幻視などが特徴です。症状の管理には、コリンエステラーゼ阻害薬が用いられることが多いです。

前頭側頭型認知症(FTD)
前頭側頭型認知症は、主に前頭葉や側頭葉の神経細胞が変性することによって進行します。この病型は、人格変化、行動障害、言語障害が主な症状で、若年層での発症が多いです。記憶障害は初期には目立たず、症状管理が主な治療法です。

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